風景研究所【Lab Landshaft Offical Blog】

ラボ ランドシャフトの公式ブログです。

【お金の未来を見たい人へ】BIの成功する理由と、実施しなければならない理由 2017/09/26

今回はサークル「ラボ ランドシャフト」ファンティア内で掲載されていた記事のリファイン記事となります。 

fantia.jp

 

このTEDのスピーチを紹介させていただきます。

TED日本語 - ルトガー・ブレグマン: 貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である

デジタルキャスト (DigitalCast)
「アイデアは世界を変えられるし、実際に変えるんです」と言う歴史家のルトガー・ブレグマン。物議をかもす「基礎所得の保障」という主張を展開し、このアイデアが持つ5百年の歴史や、現代に行われるも忘れられてし

スピーチ内容:貧困とは考えが足りないのではなく、お金がたりないのだ

貧困問題はなぜ起こるのか、実験してみた。

貧困問題は、なぜ起こるのか。

それは、個人の人格や性格の問題なのか。

自業自得なのか。

 

彼自身もそう思っていたが、それは間違いだと気づいたと語ります。

 

とある農家で実験を行いました。

この農家は、一年に一回の収穫で収入をまかなっています。

つまり、収穫直前が一番貧しく、収穫後が一番裕福なのです。

 

そんな彼らに、収穫前後に知能テストを行ってもらいました。

そうすると、収穫前のテストでは、まるで徹夜明けのように知能テストの数値が大きく下がっていたのです。

 

つまり、裕福な時より貧しい時の方が同じ人間でも知能指数が下がるという結果だったのです。

 

貧困は何かがないから、ない物ばかり考えてしまう心理

貧困とは「欠如の心理」だと言います。

人は不足を認識した時、行動が変わってしまうのです。

その不足は、時間、お金、食べ物などの衣食住のどれに関わらず起こります。

 

  • やることが多すぎて時間がない。
  • 欲しいけど買えない
  • お腹が空いて集中できない
  • 寒くて体が震える

そんな時、その不足以外が見えなくなるのです。

つまり、そんな時には先をみる力が衰えるのです。

 

貧困な人は、どのような人物に関わらず同じような状況に置かれています。

何かの不足による、愚かな選択や思考を選んでしまうような状況なのです。



貧困に対して「知識の欠如」「本人の意識の問題」とするプログラムは、これらの理由でうまく行きません。

そもそも、知識や意識をむける先が「不足しているもの」だけなのです。

 

貧困で考えられなくなったなら、貧困じゃなければ考えられるのでは?

では、貧困にはどのように対応すればいいのか。

 

貧困である人の行動を変えようと指導するのではない。

貧困という境遇そのものを変えてしまうのです。

 

簡単です。

お金がなくて困っているなら、お金を渡せばいいのです。

 

それが、Basic Income(基礎所得保障)です。

 

ベーシックインカムとは?

 

食料などの衣食住、教育などの最低限の生活に必要なものを

毎月無条件で(収入や生まれ、立場に寄らず)何もしなくてももらえるもの。

それは権利です。恩を感じたり、別の何かを要求されるものではなく。

 

ベーシックインカムで貧困がなくなった町

いろんな事例を調べていくうちに、BIで実際に貧困を無くした街を見つけました。

1974年、カナダのドーファンという街です。

4年間は貧困を無くして順調でした。

ところがカナダが新政権になった時、この金のかかる実験は無意味とされ実験結果を精査する資金もなくなり、そのまま忘れ去られました。



その25年後、3年かけてその結果を調査した人がいました。

その結果、2千もの記録をどう調べても、実験は成功だったとしています。

ドーファンの街では貧困だけでなく、

健康や教育面でも向上し、

BI期間中の学校の成績が他の時期よりも上がっていることを示していました。

 

仕事をやめる人もほとんどいませんでした。

 

世界中で行われている、多くの実験で同様の結果が出ています。

 

お金そのものを渡すことは、貧困をなくすこととともに、

多くの才能や大きなベンチャーを成功させるような結果を起こすでしょう!!

 

ベーシックインカムをするお金は十分にある!

 

では、ここで多くの人の一番の疑問を。

どうやって、そのお金を捻出するのか。



ドーファンでは、「負の所得税」という考えがありました。

一定の所得を下回るようになったら、追加所得を与えるという仕組みです。

 

アメリカで計算すると、GDPの1%でアメリカ全体の貧困者全員に回る資金になるとする研究結果もあります。

 

ベーシックインカムでなんで働くのか?と考えることができるようになる

 

BIをすると仕事とは何か。という解いに向き合うことになります。

つまり、BIを実施することは、貧困者を救うだけでなく、

私たち全ての人を自由にしてくれるのです。

 

それはなぜか。

「生きるために働け」と子供たちに教える必要がない世界になるからです。

 

歴史は教えてくれる。変われると。

アイディアは世界を変えてくれる。変えられるのです。

 

彼の考える未来では、

仕事の価値というのは給料ではなく、

周りに広げる幸せや、周りに与える意義になる。

 

彼の考える未来では、

教育は、ありふれた仕事への準備ではなく、良い人生への準備段階になる。

 

彼の考える未来では、

貧困と無縁の生活が、特権ではなく、誰にとっても当然になる。



ここまで話して、ここからが本番だ。と彼は語ります。

500年前に提唱され、多くの実験や証拠が示され、

貧困の本質(不足が人の知能を下げる)ことも100年前に示され、

その解決方法も示されている。

 

貧困とは、「思考の欠如」ではなく、「金銭の欠如」なのである。

 

スピーチを聞いて:お金で思考できなくなることを感じるから、BI早く!

ここからは自分の考えを。

 

まず、いつもはもっとまとめるのですが、長くなってしまった。

スピーチそのものにも興味があったけど、それ以上にどこを削ればいいのか見えなくなってしまった。

だって、BI問題で多く言われる問題が、すでにそこまで解決していたなんて!

 

厳密にいうと、解決というより、実験という結果がここまであるとは。

 

当たり前の話なんだけど、お金がなくて苦しいならお金を持てばいい。

常々思うんだけど、生きるためにお金が必要なんだろうか

 

本当に必要なのは、

食事であり、住む場所であり、であり、好きなことをするための道具であり、友人と話したり子どもと向き合う時間だよね。

 

そのために働いてお金を稼いでいるはずの人々が、

いつの間にか、働くために生活してる人が多すぎる

 

日本は精神的に貧しくなっていると感じていた。

だって、働くことしか考えてないなんて。

本当は、何をしたかったんだい?

 

お金の使い方や、自分の人生の使い方を考える思考力のためにもBIが広まってほしい。

 

今回のスピーチの冒頭。

貧困(不足)は、知能指数を下げる。

これは、納得だ。

 

欲しいもののために働くのでなく、働くために生きている人。

 

それは、貧しい人なんだな。

だって、時間も食事も、日々の多くの行動も、仕事に使ってしまって持ってないんだから。

どれだけ収入があっても、貧しいので先をみる力も、何かを望む力もなくなってる。

そして、それに自力で気づく知能も・・・



ドーファンの街のBIが止まった理由に

「この金のかかる実験は無意味だ」とする思考がありました。

これは、実験結果を見る前に お金 のみで実験を止めています。

 

目先のお金のために、日本ではBIはなかなか進まないと思います。

だって、今の国からの研究機関等への資金、企業の人件費等の削減。

明らかに、今の収支がプラスになれば良いとする思想が蔓延しています。

 

国全体が貧しくなってますが(先進国でGDPの減少率は、日本だけ以上に大きいです。)、それも貧しくて、先を見る力を国全体で失っているとすれば・・・

 

おそらく、海外でBIが普及しだして、追いかける形になるのだろうと思ってます。

ハワイ州では、すでに法案が通ってますから、早く世界中に広まって欲しいものです。




 

戻りたいあの時をまた体験しよう!たま子のよろずテクニック! - 追体験 あなたの思い出から元気や癒しをもらっちゃおう!  【誰にも聞けない思考法(1)】追体験で精神と活力の回復トレーニング